King Exit 陵辱、重厚なストーリー重視の人向け古典的RPG

今更ですが、DLサイトで購入可能な名作エロRPG「King Exit」のレビューを書こうと思う。

クリア直後は、このゲームへのクソデカ感情が邪魔をしてレビューが書けなかったので、少々気分が落ち着いた今、書いていきます。 最初は本気でなめてました。 正直に言って、自分は最初、このゲームに関してなめていた部分があったのは否定しない。 同人エロゲーだし、同人エロゲーマーって、話を盛る傾向があるから、少し面白いというだけで、鬼のように話しを盛ったレビュー書いてるんだろうなぁ、とか思ってました。

本当に申し訳ありませんでした。

このゲームは本当に稀に見る良作エロゲーでした。

なんならエロゲーというジャンルから抜け出して、エロ抜いてSTEAMとかで発売していたとしても購入してしまうようなクオリティのシナリオでした。 本当にごめんなさい。なめていた自分を許してください。

KING EXIT!! その魅力とは?

豊富なエロシーンがありながら、ストーリー・キャラクターの構築など徹底して力を入れた作品です。 主人公ゲオルイースの生き様・強さ・優しさが、骨身にしみるような痛みを伴う状況を打開していく様を描いた作品です。 どの登場人物も、常軌を逸した苦痛を与えられてもなお、折れず、自分を貫いて生きています。 戦闘エロはありませんが、戦闘に敗北するとエロシーンに分岐します。 「魔族戦争」において人類を勝利に導いた英雄の一人であり最強の魔法使い・ゲオルイースは、とある事情により魔法を封印されます。 弱体化しても折れないヒロインです。 弱体化したヒロインが頑張ってシリアスな状況を戦い抜いていく・・・そんなイメージの作品です。 彼女を取り巻く登場人物はみな生き抜く強さを持っており、一度は心折れたゲオルイースも再起。 牢獄からの脱獄を決意します。

ストーリー

人類の危機を救った英雄・ゲオルイース。彼女は冤罪によって大罪人とされ投獄されてしまう。 人類が滅亡の危機に瀕し、決死の戦いを挑んだ「魔族戦争」において、少数精鋭の仲間とともに人類を勝利に導いた英雄・ゲオルイース。 英雄は冤罪により監獄送りとされてしまう。 「魔族戦争」で平和な日々を取り戻して数年!! 何者かの手によって家族や仲間、守ってきた人々を失ってしまう。 不当な裁判によって「騎士団殺し」「人類への反逆」の罪により監獄送りになってしまう。

しかし英雄・ゲオルイースは心に火を灯す

ゲオルイースは監獄へと投獄され、絶望と失意の中に居た。 監獄の主たちによる終わりなき陵辱。生きることに抵抗感をいだきながら、このあなぐらで死を待つのだと。 しかしかつて救った人々の助力を経てゲオルイースは再起する。 ゲオルイースを陥れた者を見つけ出すことを決意する。 魔法の力は失ったとしても、新たな力を夢の中で見つけたゲオルイースは新たな力を伴って、脱獄を決意。 新たな生き抜くための戦いが始まるのだった。 ゲオルイースは自身が体験した戦争の過酷な記憶の中に、活路と、かすかな違和感を覚える。 夢の中には、かつての仲間たちとの戦いの記憶があった。脱獄するための活路・手がかりがあった。 幾章にも紡がれた過去と現在の物語が交錯する中で、ゲオルイースだけではなく、プレイヤーですら気づくことのないような 驚くべき真実を目の当たりにする。 そんな感じの話です。

エロゲーとしての質はどうか?

自分は触手エロゲーオタクなのですが、触手エロファン向けの描写はほとんどありませんでした。 基本的には、イベントエロシーン(ほとんどの場合エピソードに含まれているため、エロシーンを探索する要素は少ない) 各章ごとに、戦闘で負けると敗北エロシーンがありそれを楽しむ形になっています。 陵辱エロがメインの作品になります。 一部、和姦も存在しますが、基本的には陵辱エロが中心の作品と言って良いでしょう。 敗北エロシーンがメインのため、エロシーンは徹底的な拷問調教の末に籠絡したゲオルイースたちを見ることとなります。 めちゃめちゃ濃いやつが読めます。 こんなひどい目にあうの?(でもガッツリ抜けるな)といった印象です。 基本的にはストーリーを追うことで、かわいそう成分を増し増しにしている印象があります。 それはそれで素晴らしいように思いますね。 でもこのゲームの売りは多分、シナリオですね

ストーリーと絵にピンときたら買い!!

基本的にはこれに尽きます。 囚われの英雄、脱獄す。 その顛末を描いた作品となるわけです。かなり濃いキャラの男キャラも多数登場します。 昔から、男キャラが魅力的なエロゲーは良いエロゲーだといいますが、まさにそのとおりで、男キャラがとにかく魅力的。 過去を切り捨てられない人々が新たな決意のもとに戦いに繰り出すさまは割と泣けます。 過去と現在がつながるあるシーンでは、自分がポロポロと泣いていることに気づきました。 けして泣きゲーとかそういったたぐいの作品ではないのですが、結果的にはかなり泣けましたし、命とは本当に儚いものであると、戦争の記憶を読みながら感じていました。

こんな人にこのゲームはオススメ!!

骨太なRPGをやりたい(エロもほしい) エロシーンはかわいそうな方が抜ける プレイ時間が長時間になっても気にならない(メインシナリオだけで15時間くらいは遊べる) 苦境に立たされても、打開していく人間の強さを追体験したい 骨太なRPGをやりたい(二度目) 久々のエロRPGだったので、気になってましたが、かなり燃えるゲームでした プレイしてから、時間が立たないと、自分の中のこのゲームに対するクソデカ感情を処理できなかった部分もありますが、オススメの作品です。

ちなみに余談ですが

スティアラちゃんに過剰に萌えを感じてしまった自分がいます。 ゲオルイースが猫可愛がりする気持ちがよくわかるようなレベルのドチャシコかわいい系少女(盲目) スティアラちゃんのスピンオフも遊びたいよぉ、と思っていますが、このゲームのラストから考えてそれは蛇足というものでしょう。 スティアラちゃんの可愛さを目に焼き付けるそのためだけでいいので、コノゲームを遊んでみたら良いんじゃないでしょうかね。